朱色の弧を描くこの橋は、この場所が日光の霊域への入り口であることを示しています。伝説によると、勝道上人(735年-817年)は日光へ到達する直前、大谷川の激流を前に立ち往生を余儀なくされたといいます。そこで上人が祈ると、どこからか深沙大王を名乗る守護神が現れ、橋を作って上人を向こう岸へと渡らせました。そのような逸話から、神橋は聖地として尊ばれています。現在の橋は1904年に再建されたものです。秋には川沿いの紅葉が色づき、神橋との見事なコントラストを見せてくれます。
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